【おすすめ3選】ガチな登山靴を購入するのはちょっと待った!軽量登山靴のすすめ!
これから登山を始めようと思ってスポーツ店に行くと登山靴色々あって迷いますよね。そして店員さんには間違いなくがっしりとしたガチな登山靴を勧められると思います。経験もないしおすすめの登山靴を買った方がいいのかなと思ったあなた。ちょっと待ってください。そのガチな登山靴は本当に必要ですか?
今回は5年ほど登山を続けて気が付いた僕がおすすめする登山靴の考え方をご紹介します。
ガチな登山靴って何がいいの?
ガチな登山靴のメリット
そもそもガチな登山靴ってどんなメリットがあるのでしょうか。
僕が初めて登山靴を買いに行った時に店員さんから受けた説明だと以下のような感じ。当時は登山の趣味はまだ無くて、ミーハーな気持ちで「富士山に登りたいんですんでど靴は何がいいですか?」って聞きに行った際に5つのメリットを教えてくれました。
- GORE-TEXにより防水性が高く、蒸れにも強い。
- ソールが滑らない素材やでこぼこになっている。
- ソールが硬くて、でこぼこした道でも安定して歩ける。
- 靴の中への塵や砂利の混入を防げて、アイゼンも付けられる。
- ミッドカット以上の足首を守れる形状で捻挫に強いと言われている。
確かに登山に向いてそうな特徴がいっぱい!そして長く使えそうです。富士山の後も登山を趣味にしようと思っていたので、確かになーと思って買った登山靴がこちら。今思えば相当ガチな靴を紹介されましたね笑
この靴で富士山も行きましたし八ヶ岳や槍ヶ岳へ登頂しました。教えてもらったメリットは確かにあって買ってよかったなって思いました。この靴は日本人の足の形に合わせてあるらしく、自分の足にもフィットしてとても快適、登山が好きになりました。
そしてある時思ったのです。
こんな重い靴いらなくないか…と。
そして3年目に軽い靴に変えちゃいました。
(楽しかった初代登山靴との思い出)
ガチな登山靴のデメリット
基本的には登山靴ってすごいんです。登山のことを考えて作られているのでそりゃそうですよね。ただ、唯一かつ最大のデメリット。それは
重い。重すぎる。。
ということ。徐々に日帰りできない山に登ろうと思うと装備が増えてきて、少しでも装備を軽くしようって考え始めると思います。(重い装備を運ぶために体力つけなきゃって発想は自分には無理でした。。)
その時になんで装備の100gを削ろうとしているのに靴こんなに重いんだと。ちなみに上記でご紹介した靴で片足約590gです。400gの靴に履き替えればそれだけで200g近い重量の削減に。それに足って一番上げ下げするところなので軽量効果は絶大です。
「いやいや、自分は日帰りしかやらないし」って方もいると思いますが、そんな方にも「日帰り登山だったらそんなガチな靴要らないくないですか?」と。
登山靴のメリット生かせてる?
登山靴の5つのメリットを見返してみましょう。
GORE-TEXにより防水性が高く、蒸れにも強い。
これは必要ですよね。沢や濡れた道を歩くことがありますし、突然の雨にも防水性・透湿性は大事です。ちなみにGORE-TEXの効果は3年程度らしいので定期的に買い替えましょう。またGORE-TEXといえど完全防水ではなく、また一度冠水してしまうと乾きにくいという弱点もありますので、川の中をじゃぶじゃぶ入っていくのはお勧めしません。
ソールが滑らない素材やでこぼこになっている。
これもとても大事です。細い道とかでスリップすると本当に命の危険があります。グリップ力の強いビブラム(Vibram)ソールか、各社独自開発の同様のグリップ力のある靴を選びましょう。
上記2点は登山をする上で必須ですね。さて問題はここからです。
ソールが硬くて、でこぼこした道でも安定して歩ける。
イメージする登山はどんな登山ですか?道なき道を歩くことありますか?おそらく多くの方はないと思います。
国内で登山ガイドや山と高原地図に正式ルートで載っている道は基本的にきちんとした道があります。(舗装されているって意味ではないですよ。念のため)
そこまで硬くなくてもいいんです。ソールが硬いと普通の道を歩く時にはかえって歩きづらいというデメリットもあります。
靴の中への塵や砂利の混入を防げて、アイゼンも付けられる。
ミッドカットやハイカットのメリットでこれをあげる方も多いですが、厚手の靴下履いて靴紐をしっかり縛っていればローカットでも砂利って意外と入ってこないです(少なくとも私は)。塵は防げないのですが(富士山の大砂走りとか)、これミッドカットでも防げないんですよね。。必要に応じてゲイターつけましょう。
また、ガチな雪山用アイゼンはその通りです。皆さんガチな雪山行きますか?その際にはガチな登山靴が必要です。が、行かない方はあまりメリットないですよね。なおローカットでもチェーンアイゼンや簡易アイゼンは付けられるので、残雪が残る雪山に行くとき(白馬の大雪渓とか)は持っていきましょう。冒頭のインスタ写真はローカットシューズにチェーンアイゼン付けて登っています。
ちなみにガチな雪山行く方も雪山用とその他シーズン用の靴は分けた方が良いと思います。
ミッドカット以上の足首を守れる形状で捻挫に強いと言われている。
捻挫に関しては科学的な根拠ないらしいです。"らしい"と記載したのは感覚的には私も捻挫から守ってくれそうな気がするので。。ただ、足首が固定されることによる可動域の制約が歩きづらさやそれに伴う事故に繋がることもあるのではないかとは思います。私はミッドカットからローカットに変えて登りやすくなりました。最近バスケットボールのNBA選手も同様の理由からミッドカットではなくローカットを選ぶ選手が増えているらしいですよ。
本当にガチな登山靴って要る?
あれ?GORE-TEXさえ選んでいればガチな登山靴で無くても良いような気がしてきました。
できれば登山以外でも履けるような靴の方が使い道も広がるのでありがたいですよねー。
何より、足元が100グラム軽くなったら、歩くのが相当楽になりますし、疲れ方も相当変わってきます。
こんな登山靴がおすすめ
登山靴に求める最低限の機能はある靴を選びましょう。すなわちGORE-TEX(かそれに準ずる)素材で、ソールに登山に耐えられるグリップ力を有するものあればなんでもOK。
できれば登山以外のアウトドアでも履けるような履き心地やデザインのものがいいですよね。
僕はこの辺りの靴を候補にして、最終的にサロモンの登山靴にしました。軽くて履きやすくてデザインもよくお気に入りです。この靴で穂高や剱岳も問題なく登頂できていますし、チェーンアイゼンをつけての白馬の大雪渓も問題なしでした。疲れ方も全然違って本当に変えてよかったなって思っています。そしてガチな登山靴よりもお財布にも優しいので助かります。以下のどの登山靴も重量が片足400gを切っていて気持ちよく歩くことができますよ。
サロモン XA PRO 3D GTX
僕が愛用している登山靴はこちら。GORE-TEXとサロモン独自のソールでグリップ力もバッチリ!軽くて快適な登山ライフを送っています。
また、靴紐にこちらもサロモン独自のクイックレースという技術を採用しており、紐を蝶々結びする必要がなく引っ張るだけで足にジャストフィットします。これが本当に便利で、もう普通の靴紐には戻れません笑
サロモン X ULTRA 3 GORE-TEX
同じくサロモンからもう1足。こちらは上記のXA PROと比較し、ソールの作り等が「登る」よりも「歩く」に重点が置かれたモデルです。歩きが中心の場合はこちらの方が気持ちよく歩けるようです。高い山(富士山除く)は登らないけど、ハイキングや低山登山を楽しみたい方はこちらが使い勝手が良いかもしれません。
ノースフェイス ウルトラファストパック
ノースフェイスからも1足ご紹介。ノースフェイスってあまりガチなアウトドアイメージがない方もいると思いますが、「グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き」で有名な田中 陽希さんもご利用(田中さんのスポンサー)なので少なくとも国内登山における実績は十分です。この1足はアウトドアでの利用を考えられた作り、ソールも「ビブラム®メガグリップアウトソール」を採用しておりグリップ力も問題なし。またブランドイメージから登山以外でも利用しやすいので富士山の登るだけとか、ライトな登山やハイキングを楽しみたいって方におすすめです。
最後に
軽い靴って最高ですよ!ガチな登山靴を履いていたときはずっしりした靴を履いて「これから登山に行くんだ!」って気合を入れていたものですが、そんな思いをする必要なかったです笑
「軽さよりも少しでも良い性能の靴の方が良い。重さは命には変えられない。」というような人もいますけど、僕は軽さこそ命を救うと思います。登山での事故は下山時の疲れや気の緩みから来ることが多いと聞きます。少しでも疲れない靴を選ぶことが安全にも繋がるのではないでしょうか。
ちなみに私重い登山靴を履いていた時代は、テント泊用にサンダルも持っていっていました。テント場についてから登山靴のままってきつかったんですよね。それが軽い靴に変えてからは紐を緩めておけば十分リラックスできるのでサンダルを持っていく必要がなくなりました。これが装備の軽量化にも繋がっています。
ただ1点、軽くする順番は荷物が先で靴を後にしてください。日帰りであれば気にすることないと思いますが、20kg背負って登山ような重量級を背負う方はソールに厚みがあってしっかりしたガチの登山靴がおすすめです。疲れの前に足の裏痛くなっちゃいますので。。
最後に登山をされる際はソールの状態を確認してからお出かけしましょう。グリップ力が弱まっていて登山中にスリップすると命の危険があります。また数年寝かせていた登山靴をいきなり高い山で実践投入するのはやめましょう。何度か登山中にソールが靴から剥がれて下山できなくなった方をお見かけしたことはあります。あれは辛そうでした。。それを目撃してから私は緊急用に瞬間接着剤とテープを持つようにしています。
それでは準備をしっかりした上で、安全に楽しい登山ライフを!
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